講師:古田秀雄 Hideo Furuta(クラブ専属カメラマン)
クラブ設立メンバーの一人であり、ホンダスポーの写真を撮らせると右にでるものはいない。その評価は国内に留まらず、海外のホンダスポーツ愛好家からも高い評価を受けている。また、チューニングテクニック、細かな部品の違い、歴史、互換性、ホンダスポーツに関する知識全般に精通している。自らもS600を所有。氏のスタジオには、"幻の"と形容されるホンダスポーツの部品が大量にコレクションされていると言われている。
2種類存在する5速トランスミッション
4速ミッションに、初期型と後期型がある様に、5速トランスミッションも2種類存在する。左から初期型4速、初期型5速、後期型4速、後期型5速で、それぞれノーマルのケースを流用、本体ケースに納まらなかった、ローギアとリバースギアのためにスペーサーを増設した事や、エクステンションも微妙に長さを変えて、シフトレバーの位置を合わせてる事が判る。なお、これはS600用トランスミッションとの比較だが、S800用のそれはクラッチレバーなどの形式は違っても、本体ケースの長さは後期型と同じなので、ここでは省いた。
5速トランスミッション
左が初期型ベースの5速、右が後期型ベースの5速トランスミッションの比較。本体ケース、オイルレベルゲージの長さや角度、シフトエクステンションなどの違いが判る。
ストレートカットのギアが後期型ケースに組み込まれた状態を示す。左端の一対のギアが5速用ドライブ・ドリブンギア。レース用にもかかわらず、普通スピードメーター用のウォームギアが切られてるが、これはウォームギアのない珍しいタイプである。本体からはみだしてしまった、ロー、リバースギアの様子も判る。
ケースから取出された、右からメインシャフト、カウンターシャフト、リバースギア。
ケースから取出された、右からメインシャフト、カウンターシャフト、リバースギア。